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    SM&フェチ動画レビュー緊縛&ボンデージKINK.COM Hogtied「CABO(カボ)週末の悪夢パート1~3」静寂な別荘で繰り広げられる壮大な緊縛SM動画。

    KINK.COM Hogtied「CABO(カボ)週末の悪夢パート1~3」静寂な別荘で繰り広げられる壮大な緊縛SM動画。

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    KINK.COMネットワークで配信されているSM動画を存分に楽しむために、まず先に各チャンネル(番組)の内容を理解してください。それぞれの概要を深く知り得ていくことで、きっとあなたはKINK.COMメディアの虜になるはず。KINK.COMはアメリカ(サンフランシスコ発の巨大ポルノネットワークサイトです(クレジットカードさえあれば日本からでも入会可能)

    メキシコの巨大な別荘で繰り広げられる壮大な緊縛拘束SM動画。自由を奪われた5人の女達、誰もいない場所で数人の女を完全征服。

    Cabo: Weekend Nightmare Part1~3
    Cabo: Weekend Nightmare

    Cabo: Weekend Nightmare Part1~3
    カボ:週末の悪夢パート
    配信サイト:Kink.comチャンネル(Hogtied)

     Kink.comネットワークチャンネル「Hogtied」にて配信されている、この「Cabo: Weekend Nightmare(カボ:ウィークエンドナイトメア」は、相当昔に筆者が視聴した作品です。その当時、なかなか見ごたえがあったのですかさずレビュー記事を書いた記憶があります。記事を書き上げた直後にアクセス解析画面を確認したところ、結構な反響があったようです。正直、私はそのときいささか不思議に思ったこともよく覚えています。
     それというのも、この動画「「Cabo: Weekend Nightmare」は結構な「マニア向け作品」であるし、そもそもが人を選ぶ内容である、ということがあげられます。内容そのものは特に派手さはなく、ただひたすら淡々とSMプレイが繰り広げられていくだけ。
     たしかにプレイ自体は、ある意味において特殊。世界観にしてもかなり独創的です。とはいえ、「SM好きの方」であれば、その誰もが唸るような内容でもないと思う。でも、違った側面から作品をとらえてみれば、動画の本質というものを明確に理解し、またそこで自分なりに作品の魅力を見出し、そのうえでこの作品「Cabo: Weekend Nightmare(カボ:ウィークエンドナイトメア」なる世界観に没入することができる方であればです。それは逆に、間違いなく見ごたえのある作品といえます。事実、私はそうでした。

     この動画自体は2006年配信なので相当古いです。今、この記事を書き直ししている(2023年5月)から遡ると、なんと17年も前の作品。それだけに、お世辞でも動画画質は良いといえません(その当時はまだWMVファイルが主流でしたので)
     しかし、17年という長い歳月が経った今あらためて観てみても、現代のSMプレイ動画とはほとんど遜色はなく、画質の粗さというマイナス要素さえ目をつぶれば、まさに傑作に値するSM作品だと私は思っています。
     この作品「Cabo: Weekend Nightmare」は、全部で10部作に分かれており、そのスケールの大きさは計り知れないものがある。間違いない。

    舞台背景
     広大な敷地に滞在している数人の女性たち。彼女らは、のちに奴隷と化する運命ある。一人の「変態緊縛趣味」を持つ男に次々と襲われてゆくのですが、これがまた相当なスローペース(いい意味で)です。どれだけ時間をかければ気が済むんだ、というレベル。
     奴隷というよりかは、生贄とでもいったほうがしっくりとする数人の美女たちを血祭りにあげるのは、他でもなく、KINK.COMスタジオの専属男優で縄師でもある「マッド・ウィリアムス」が演じています。役柄としては、緊縛愛好家という設定。
     豪邸にて居合わせた女性たちになにがしかの思いを抱いた彼、マッド。おそらくそこで血が騒いだのだと思われますが、とにもかくにも、マッドはすぐさま行動に移ります。夜遅く、彼女らが就寝したタイミングを見計らうと、寝ている女性にぞっと忍び寄り、襲いかかる。叫び声をあげる間もないまま、女性は口に猿轡をかまされ、手足はロープで縛られ、完全に自由を奪われます。

    Matt Williams マット・ウィリアムス
    Matt Williams マット・ウィリアムス

     もちろん、この別荘には暴漢役のマッドと被害者女性たちの他には、誰一人として人間はいません。建物内があまりに広すぎるがために、仮に叫ばれたとしても、その声は外部に届くことはなく、暴漢「マッド」は映像の中で余裕綽々といった風情を終始見せてもいます。
     女たちを完全に支配したマッドは、もはや時間を急ぐ必要はまったくなかったのです..
    己の欲望を満たすための準備が整ったあとは、たっぷりと時間をかけ、女たちを緊縛拷問プレイにかけていくだけ。それのみ。

     

     


    狂気じみた蛮行は、マッドに与えられたミッション

     マットウィリアムスという男性は、Kink.com以外の他のSMサイトでも顔を出している著名なポルノ男優の一人。BDSM動画にて、緊縛の技術を披露する人物といえば、まず間違いなく彼の名があげられるはず。
     つまり、彼、マッドは多数の人気BDSMポルノに出演している著名な緊縛師です。とても気の遠くなるようなこの超大作、「Cabo」は、ありとあらゆる緊縛のスタイル、すなわち巧みな縛りの技術が随所に現れています。木や柱に逆さの向きで縛る、ロープで縛って吊るす、階段の手すりに身体を押し付けた上に、縄で頑丈に縛り付ける。
     さらには、二階からの宙吊り、そして拘束したまま体に錘をつけ、プールに沈める、などなど云々。そうかと思うと、水責め拷問までもあります。特に、地面から高い場所での緊縛(吊り)シーンがとても多く、スリリングで、尚且つ危険なシーン が多いのも、この作品の特徴です。
     収録時間が長いこともあって、「縛り拷問」が行われる場所にしても色々。どちらかというと屋外が主ですが、屋内でのプレイシーンもあり、他にはプールサイド、バルコニー、ベッドルーム、洗面所など、とにかく色々な場面が映像に現れ、そのたびに思わず見入ってしまうほどの緊縛プレイが延々と続きます。
    実に様々な場所と、多種多様な緊縛スタイル。つけくわえて、奴隷と化した女性たちの苦痛に歪む顔。もがき、苦しんでいく様、その様子が長い時間をかけてじっくりと味わうことができる. 寝入りを突然襲われた女は、どうにもこうにも抵抗する余地など全くなく、もはやなすべを失ってしまいます。なにしろ彼女らには、助けを予防にも通信手段さえなく、また自分たちが拘束されている場所は人里離れた場所に位置する大豪邸なのだから。
    あなたがもし、この動画を観る機会があったのなら、決して早送りなどはせずに映像の一部始終を目に焼き付けてもらいたいと私は思っています。なぜなら、この作品はいうまでもなくノーマルポルノなどとは違って、あくまでも「SM動画」です。ヌキどころを探しながら鑑賞するような動画でありませんし、それになにしろ、この作品は最初から最後までしっかりと観ることで、そこではじめて内容の良さを感じ取れる作品なのですから。

     とにもかくにも、マッドは自分の企みが順調に進み始めたことで少しばかり調子に乗り始めています。女を強引に押さえつけた彼は、縛りつけながら女の体を弄り、胸を触りまくり、膣のなかに指を入れ、挙句の果てには尻と太ももをさすり始めています。
    そのときの彼の様子は、どこからどうみても不敵です。いかにも、これからじっくりと料理をする「最高の食材」を捕らえたという顔をしているし、その瞬間から彼は抑えていた欲望に歯止めが利かなくなります。

     そして、暴漢「マッド・ウィリアムス」は、拘束した女を抱え上げ、リビングルームへ。

    覆面を被った怪しげな男が二人。女たちへの仕打ちは徐々にエスカレート。

     映像にはロープで雁字搦めに拘束された女たちがずらりと並び、その光景は異様であると同時に圧巻。おそらく、このときマッドは「どのような方法で女たちを料理していくか」と胸の中で唱え艇に違いなく、実際、映像の中の彼は心もち不敵に笑っているようにも見えます。

     不穏な空気感が漂っている映像には、背後で流れるBGMや効果音などはほとんどありません。長い禁断映像のとっかかりとなっているパート1では、拘束したそれぞれの女たちを弄んだあとに、別荘の庭に連れ出し、そこでまたロープで縛りなおして雁字搦めにしていくまでの光景が収録されています。ロープが蛇のように体中に巻き付けられた女たちは、苦痛と絶望で顔を激しくゆがめる。彼女らが、どれほどまでに苦しんでいるのか、それを当然、マッドはわかっているはず。けれども、マッドにとってはむしろ、それは期待していた通りのことで、そんな女たちの姿を目の当たりにすることでより一層と胸が高まっているようです。いつもはポーカーフェイスである彼も、このときばかりは口元を緩めてにやりとしている。

     このあたりのシーンでは、奴隷女たちは犬のような格好で地面の上を這わされている女たちをしり目に、怪しげな一人の男がのっそりと登場していきます。頭からすっぽりとマスクを被った男。無論、顔は見えないので誰なのかは私自身判別がつきませんでした。

     やがて、そのマスクの男は二人になる。彼らは、ものも言わず、ただ無言で女奴隷たちをいたぶっていきます。

    如何にも北米らしさが満喫できる「屋外緊縛SMプレイ」は、あなたにとって、今までに観たことがない感覚を与えてくれるに違いありません。

     結局のところ、この作品「Cabo Weekend Nightmare」は、狂気ともいえる蛮行をこともなげに実行していく男の姿を延々と映像化したものです。

     一方的なまでに凶行へと出たマッドは、それからのち、サディストとしての牙をむき出しにしたマットによる「緊縛の世界」が、ラストシーンを迎えるまでとめどなく続いていきます。前述したように動画画質は決して褒められたものではないですが、そのへんは大目に見て内容を楽しんだほうが賢明です。
     実際、この作品は公開された当時は海外のKink.comファンのユーザーから絶賛されたようだし、マット・ウィリアムス率いる制作陣営側にしても相当気合を入れて創り上げた動画であるに違いないからです。余計な小細工など一切行わず、あくでもシンプルに、そして
    限りなく純粋な緊縛プレイを再現した「CABOシリーズ」。おそらく、日本に住んでいる日本人ユーザーの多くはほとんどの方が観ていないはずだし、この作品の存在すら知らないはずです。この記事を読んでいるあなたは、ある意味においてラッキーともいえるのかもしれません。

     一般の映画でもよくあるパターンを思い出してください。第一作目が好評であった場合は、二作目、三作目と続編が制作されることが往々にしてある。誰もが知っている感動的な名画「ロッキー」、アクションが売りの「ダイ・ハード」、世界的なメガヒットを記録したトム・クルーズ主演の「ミッションインポッシブル」。ここで紹介している「CABO」も同様で、Kink.comサイトの中では「シリーズ化」されています。第一作目となる「CABO:Weekend Nightmare Part 1」をさきがけとして、そののち、シリーズは2004年の3月には累計五作目を公開。その後、勢いに乗ったこの作品は、同年の年末に「Cabo, the Return. Part 1(カボ・リターン パート1)」として生まれ変わって、新たな「リメイク版」ともいえる作品が披露されました。しかもです。さらに勢いは増し、その「リメイク版」でさえも、合計10作品配信されていて、最終的には2005年6月に公開された「CABO, The Return. Part 10 - The Finale.(カボ、ザ・リターン.パート10-ザ・ファイナル)」で一応は”完結”となります。

     ここまでの段階でも結構な長さの動画です。それでも、その後に展開されていく流れに大いに期待感をもたらせてくれる。
    少しでも興味をもったのなら、是非この緊縛チャンネル及び「Kink.comネットワーク」への入会をご検討ください。


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